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February 26, 2009

~ニッポンのモノ作り 崩壊の危機~

一昨日のガイアの夜明けは、「雇用動乱~ニッポンのモノ作り 崩壊の危機~」。この番組を見ながら、私が社会人になって間もない頃のことを思い出した。そのことは、その後の私の職業人としての土台になっているかもしれない。

私が社会人になったのは、1978年。男女雇用均等法はまだ施行されていなかった。

「お茶くみ・腰掛け」「職場の花」「コトブキ退職」が常識だった時代。が、私が入社した富士通という会社は、そうではなかった。少なくとも、4年生理系大学卒、という肩書をもつ私は、(微妙な差が実際にはあったけれど)研究所に配属され、男女での条件は違わなかった。そして、仕事の内容は、白衣を着て大学でやってたことがほぼそのままスライド。社会の厳しい現実を知ることなく、当時そんなつもりは毛頭なかったが、きっとどこかに「上から目線」があったかもしれない。職業・プロフェッショナルというものをなめていたのかもしれない。

ある日、上司に連れられて、地方工場に出かけることがあった。このとき初めて、工員さんたちが並ぶ大きな工場の内部を見た。
人々が、整然とラインに並びもくもくと仕事する。10分刻み(ぐらい)でAの作業⇒Bの作業⇒Cの作業⇒休憩⇒トイレみたいなローテーションで人々が動く。ひとつひとつの仕事は延々とワイヤーを何かに巻きつけるとかそんな単純作業(に見えた)。この人たちはこれをずっと、何年も続けているのだ、職業というのはそういうことなんだ。
雷に打たれるぐらいショックだった。自分の甘さを思い知った気がした。
とはいえ、このときは、まじめに単純作業を延々続けるこの人たちはエライ!と思ったぐらいだった。まだまだアマイ!その後、「高信頼性運動」やら「実用新案」提案やら「改善提案」などを通じて、決して単純作業をやり過ごしているだけではない、ということに気づかされることが何度もあった。一人一人のちょっとした改善工夫で歩留まりがコンマ何%良くなるとか、コンマ何秒作業効率がよくなるとか、それが工場規模にすると巨額な効率化につながったりしていた。イヤイヤ単純作業を行っているのではこういう提案は出てこない。会社の中での自分の役割・位置づけをきちんと理解してプロに徹しているからこそ生まれるものだ。こういう人たちに製造業は支えられているのだ、と実感した。
「自分の役割を理解してプロに徹する」ということを社会人1年で気づかされたことは今の私にとって大きな財産になっていると思う。上司はナマイキ盛りの私に気づかせてくれたのかもしれない。

ガイアの夜明けに戻るが、日本では、もの作りの現場を大事する余裕がなくなってきてしまったというこのだろうか?


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Comments

色々とご意見は在ると思いますが、やっぱりちゃんとする所は
ちゃんとしなくてはいけない!
そう言う事だと思います。必要であればPCの良さも取り入れて
判らなければそう言う事を得意とする人達とタッグを組んででも
頑張らないと主張が伝わらないんだと思います。

Posted by: ちはるちゃん | February 27, 2009 at 12:42 AM

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